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「ねー、ねーちゃーん」
「うわ」
「うわ。ねえちゃんがまた一人でアイス食ってる」
「いいじゃん別に」
「いいけどさ、別に。ここで宿題やらして」
「何で」
「だって姉ちゃんの部屋が一番涼しいじゃん。クーラー付いてて」
「えー」
「ねーおねがーい」
「好きにすれば」
「あらあなたたち、2人一緒だったのね」
「母さん」
「ママ」
「あらあらアリスはアイスまで。ちょうどいいわ、飲み物を持ってきたからお茶にしましょ」
「わーい」
「……わーい」
「うおーあちいあちい。うおー涼しい涼しい。すごいな、クーラーは。最初はどうかと思ったけど、つけて良かったよ」
「パパだー、おかえりー」
「…………おかえり」
「あらあなた。ちょうどレモネードを入れた所よ。今あなたのグラスも持ってくるわね」
「おおいいなあ。そうだみんな。聞いてくれ、父さんは外壁をピンクに塗ってきたんだぞ。ピンクだピンク。いいだろう」
「わーすごーい」
「意味が分からん」
「お疲れ様。クーラーって使ってみるととってもいいのねぇ」
「ねー涼しいしー」
「外で一仕事してきた後は最高だな」
「あたりすぎは身体に悪いらしいから、注意しましょうね、ね、アリスちゃん」
「…………はーい」

「で、なんでみんなしてあたしの部屋に集まるの」
「だって涼しいじゃん」
「だって涼しいじゃない」
「だって涼しいじゃないか」
「………………」