「兄上、これは――っ?」
「彼らは今から、君が一人前になるための手助けをしてくれるんだ。
大丈夫、怖くない。こうして抱っこしててあげるよ」
「兄上、離してください!
――やめろ! 触るな!! 離せ!!
あっ、あ――、――――ッ!!!!」
「あははは。一気に根本まで入ったね。すごいすごい。さすが僕の弟だ。
血が出てる? 痛いかい?」
「く――う――、――――」
「いい子だね、ケンニヒ。すごくいい子だ。我慢できるんだね。どこまで我慢できるかな。
ほら、さっさと動けよ。僕の弟だ。遠慮は要らない」
ケンニヒの最初の相手はオブリードかイオスのつもりでいたんですが、今ここに、名もないモブ相手だったと決定しました。
お兄ちゃんといいことしよう、と意味も分からず誘われた結果がこれだよ。
ケンニヒ6才くらい、イオス10才くらいでしょうか。
大人と子供で勝てるわけがないし、大丈夫だよ痛くないよ、って言われてもひたすら痛かったし、抱いた手を離してくれなかったし。
こんな感じでイオスは終始、ケンニヒに嘘をついて騙していじめてました。もとい、現在進行形です。
と言いつつ、いざ男達がケンニヒに許容以上の危害を加えようとすると、マジギレしてそうではあります。大丈夫ケンニヒ、僕が守ってあげるよ、大好きだよ、なんて言ったりして。
好き勝手で理不尽なお兄ちゃん。だってお兄ちゃんだもの。
→原寸